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肺転移、卵巣転移、治療費のこと [治療費のこと]

昨年の3月の定期健診から抗がん剤の治療が終わるまでの治療費をまとめた。
自分自身の覚書として、また誰かの治療費の目安になればと思う。


【肺転移のこと】
3月2日~5月15日

8年目の定期健診で肺にあった影が大きくなっていると判明したことが事の始まり。
ずっと様子見だったのに、半年前の5ミリから11ミリと倍の大きさになっていることで主治医もさすがに気になったらしい。

それから気管支鏡検査やらPET、CTと検査の連続。

たぶんガンっぽいけど確証もないからまず取って見てみようと入院が決まった。
手術は胸腔鏡手術。
このとき、もし転移だったら?と心配しすぎてしまった。
なにせネットで見る限りでは乳癌の転移はもう死を待つしかない末期なんだという記事しかみあたらなかったから。
さすがに”死”が頭をかすめた。
この心配しすぎがこのあとの卵巣腫瘍を作り出したのではないかと今では思う。

そして、結果的に乳癌の転移性のものだろうという診断だった。

肺の一部をとっているのでひと月くらいは息がすぐ上がってしまう日々だった。
ただ、生活はそのひと月でわりと元通りになっていっていた。

転移なのにこの時抗がん剤治療に続かなかったのは、
病巣を取ってしまったことと、PET検査などで全身の検査結果から癌と疑わしいものがみられなかったから。
そういうこともあるのかと深く考えていなかったし、
あとは体が回復すれば元の生活に戻れるととても気持ちが明るくなっていた。

でも今思うと「目に見えない癌細胞をやっつけるために」抗がん剤治療を勧められてもおかしくなかったと思う。

※ここまでの治療費(健康保険対象治療のみ)
小計390,440円

気管支鏡検査 17,900円
PET、CT検査 31,560円
入院(5日間)・手術(胸腔鏡手術) 307,180円など含む


【術後の膨満感と卵巣転移】
6月12日~8月31日

肺の術後からかなりお腹が張っていた。
それは胃を圧迫して食事の量も減らさざるを得ないほど。

なぜか?とCT検査などしたがもともと便秘気味で便がいっぱい詰まったCT画像を見て、
腸内環境が悪すぎるからガンにもなってしまうのかもしれない、腸内環境を整えよう!という話に。

だけど今まで生きてきて、便秘で食事できないほど苦しいことはなかった。
おかしいなと思いながら過ごすうちに
ある日の不正出血で”子宮がん”の不安がよぎり婦人科受診。

結果、15cm越えの卵巣腫瘍。
紹介状を書いてもらっていつもの総合病院の婦人科へ。

すでに埋まっていた入院予約の中に自分の名前を押し込んでもらった。
緊急に必要な手術だった。

今は良性か悪性かわからないので、
手術して術中迅速判断にて切除部分が大きく変わるとの説明とおそらく子宮も全摘になるだろうと言われて覚悟はしたが、それよりも開腹手術と聞いて怖かった。

仕事に復帰できると思って気持ちも明るくなってきたところにまた手術。
木の葉が風でヒラヒラ飛んでいるみたいな、
流れに身を任せるしかなかった。

手術で左卵巣だけでなく、腫瘍が右卵巣も巻き込んでしまっていたために卵巣は全摘となった。
しかし、腫瘍は綺麗に取れたとかで子宮は取らずに済んだらしい。

開腹手術後は思いのほか大変で、2週間くらいで自転車も乗れるようになると聞いていたが、
腹帯が退院後もひと月半ほど手放せなかった。精神的に傷口が心配だったから。

今回の卵巣腫瘍はガンには違いないけど、結局原発か転移性の物か判断がつかなかった。
肺に続いて卵巣にもガンが見つかったことで抗がん剤治療は免れることはできなくなった。

※ここまでの治療費(健康保険対象治療のみ
小計197,586円

入院(10日間)・手術(開腹手術) 159,410円含む


【そして抗がん剤治療へ】

卵巣癌かもしれないし、乳癌の転移かもしれないしで
抗がん剤はアブラキサンとFECとなる。

3週間1セットで1クールを4クールずつすすめた。
9月7日からスタート、明けて3月6日までの治療期間だった。

副作用に関してはアブラキサンとFECのそれぞれでカテゴリー分けしてあるのでそちらを参照していただきたい。

振り返ればずっと治療に専念した1年だった。

※ここまでの治療費(健康保険対象治療のみ)
小計397,890円

アブラキサン 245,570円(一回73,000円くらい)
FEC 110,180円含む(一回25000円くらい)

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治療費合計

合計で985,916円でした。
(高額療養費加味されてます)
入院中の自費、食事代とかテレビカードとかの費用は18,806円、それも入った合計です。

本当は免疫治療とかもあるのでもっとかかってますが、
健康保険のみで治療する方がほとんどだと思うのでそちらは載せていません。

やっぱり治療するのってお金がかかる。
我が家の場合は単純にオットのお給料だけで生活しているわけではなかったので、
生活費も少し出してました。

それから良いと言われたら岩盤浴行ったりとか、
副作用で爪が巻き爪になったりとか、視力が下がったりして眼科に行ったり、眼鏡作ったり、
そういった費用も実は発生しています。

治療することになって助かったのは、

ガン保険、医療保険、
高額療養費制度、
傷病手当

があったことでした。
これらのおかげで貯金には一切手は出してません。

これから治療をする皆さんの参考になれば幸いです。

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