足るを知る

ありがたいことに私にとっての仕事の意味合いが変わってきた。
以前は生活費を得る手段だった。
今もそのあたりはベースとしてあるから稼げるものならいくらだって稼ぎたい。
だけど生活を支えるためだけに仕事をしなくても良くなった（というと語弊があるかもしれないけど）のだ。これはオットが頑張っているからだけど。


仕事をするという観点から見ると、
自分が「やれること」と「得意なこと」と「好きなこと」はかなり違う。
私の場合、人間が苦手なくせに昔から接客の仕事は気負いなく出来た。
これは「やれること」。

で、手先を使ったり、細かい作業がずっと続くような和裁などは
「得意なこと」なのだ。
これも昔から人よりなぜか上手に出来た。

問題は「好きなこと」の定義だけれど、
おそらく自分を表現できる何かが好きなんだな。

歌は下手だけど歌うのも好きだし、絵を描くのも好き。もの作りもそう。
だけど、「好きなこと」っていうのは仕事には直結しなくて、
なかなかこれでお金を稼ぐまでには至らないから密かな自分の趣味の範疇で止まっている。
好きでもないけど、「得意なこと」や「やれること」を今まで仕事をしてきたんだなと思うと、
今後は「好きなこと」に比重を置いて仕事をしていきたいと思う。
ときどきは「得意なこと」や「やれること」で出稼ぎするかもしれないけど。

それを今さらと思うか、まだまだこれからと思うか。
稼ぎは全然ついてこないけど、60,70歳くらいになった時にやってきてよかったなあと思いたい。
それで充分。